近くて遠い・・・
佑斗がいてるだけ良かったけど他の皆とはぐれちゃったよ!!
「ねぇ佑斗、私たちはぐれちゃった?」
「そうみたいだな・・・。風邪引くから雨宿りしようぜ」
2人きりになって重たい空気が流れた。
私は雨で体が濡れたせいか寒くなってきた。
「寒いよぅ・・・」
佑斗は着ている服を一枚脱いで私にかけてくれた。
「私は大丈夫だから・・・そんなことしたら佑斗が風邪引いちゃうよ?」
「ばぁか!俺は風邪引かねぇよ。」
佑斗は優しいよ。優しすぎるよ・・・
「莉那・・・お前熱あるんじゃないか?体熱いよ。」
佑斗は私の頬に手を触れてきた。
優しい佑斗・・・
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