近くて遠い・・・
智哉のせいで小さな命を傷つけて、私を傷つけて、そして佑斗にも迷惑をかけてしまう。
話を終えて、佑斗は私を家まで送ってくれた。
といっても同じマンションだけど。
私は夏帆にお願いして、土曜日に産婦人科に連れて行ってもらうことにした。
私のお腹の中に小さな命が宿っていたとしたら、この赤ちゃんは色々な人に憎まれるだろう。
それに父親がいないんだよね。
智哉はどう思うのかな?
こんなこと、どうでもいいと思うのかな。

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