近くて遠い・・・
智哉が帰って、私は門まで一人で歩いた。
門の前では佑斗が待っていた。
「莉那!遅いぞ。早く帰るぞ」
佑斗はずっと待っててくれてたんだ。
私は佑斗に彼氏が出来たことを打ち明けた。
「私ね、今日智哉の彼女になったんだ。」
佑斗は驚いた顔を見せた。
「智哉って・・・俺の友達の米田智哉か?」
「そうなの!!初彼氏だよ!嬉しいよぉ!」
私は佑斗に自慢した。
でも佑斗は嬉しそうにはならなかった。
「そっか・・・良かったな!喧嘩するなよ?」
今日の佑斗は何か変だった・・・
そこから沈黙が続き気まずい雰囲気になっていった。
絶対いつもの佑斗とちがうよ・・・
私は佑斗に喜んでほしかった。
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