熱愛系エリートに捕まりました
腕を離して、スプリングの利いたベッドの上で彼が体を起こす。

その反動でわたしの体も弾み、そのままコロンと仰向けに転がされた。


「ごめんね、俺が起きるの待ってた?」

「い、いいえ…」


彼は隣で上体を起こした姿勢のまま、腰を捻ってわたしの体の両サイドに手をついて、にこっと微笑んで見下ろしてくる。

その顔は寝起きのためにシャキッとしてるとは言えないけど、アイドル顔と相まって、かえってイケない雰囲気を醸し出している。


「体は平気?気分はどう?」

「だ、だい、大丈夫です」


ドキッとしつつも否定した。とても本当のことなんて言えない。


「ならよかった。風呂入る?飯食べる?」

「じゃあ、あの、お、お風呂に…」
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