熱愛系エリートに捕まりました
「じゃあ用意してくるから、待ってて」


ちゅ、と今度は額に唇が落とされた。

呆然と彼を凝視していたら、そのまま裸でベッドを出ていくので、ギョッとして布団に潜り込む。


何、何、何?いったい何がどうなってるの?

一夜の間違いを彼と犯してしまったことは、もはや疑いようもない。

これでやってませんって言われる方が信憑性がない。


でも!だからって、なんで彼はこんなに甘い雰囲気なの?

おはようって抱きしめて頬にキスして、わたしの希望を聞いて準備してくれて、ついでにでこチューまでしちゃって。

こんなの、まるで恋人みたいじゃない…


あぁ、もしかして、罪悪感があるから優しくしてくれてる?

そうだ、きっとそうに違いない。でなければ説明がつかないわ。
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