熱愛系エリートに捕まりました
いわば大家としてミドルやアッパー、さらにその上の人たちと接する機会も中にはあるので、うちの社内でも彼らを狙う女性は多い。

外部のOLさんたちも、彼らとの出会いを求めてカフェやレストランによく来ている。

おかげで各テナントも潤っていて、B.C.square TOKYOは安泰だ。

本当、エリート様々よね。


なんでそんな他人事なのかというと、単純にわたしが彼らを恋愛や結婚の対象にしていないから。

文字通り雲の上の人たちで、すごいなーとは思うけど、お近づきになりたいなんて考えてない。


そもそも、好きな人がいるし…

チラッと横目で視線を動かすと、右隣に座るその人が視界に映る。


6人いる同期の一人、仲村。短めの黒髪で笑顔が爽やかで、スポーツマン風の好青年。

実際、学生時代はずっとサッカーをやっていて、今もフットサルをしたり、ジム通いをしたりしてるらしい。
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