熱愛系エリートに捕まりました

新人研修のときにこの人いいな、と好感を持ったところから始まり、今ではすっかり恋愛感情に育った。

仲はいい方だけど、それはあくまで同期として、仲間としてって感じだ。

入社して3年目。もっと近づきたいけど、どうしていいかわからない…と悩む今日この頃。


それでも、せっかく同期なんだからまずはこういう集まりを一緒に楽しまなくちゃね、と思っていた矢先。

それはあまりに唐突な出来事だった。


「あれ？仲村お前、その指輪…」

「あー、これ？」


仲村の向かい側に座っていた男が、不意に声を上げた。

それに対して、仲村は照れ臭そうに答える。


え、何？指輪…？

嫌な予感がして、ドクンと心臓が膨らんだ。