熱愛系エリートに捕まりました
うん。でも、それなら尚更、やっぱり彼と関わるのはこれきりにしておいた方がいい。

両者同意の上ならば、セフレが成立してもまぁいいんじゃないかとは思うけれど。

それは他人事だからであって、自分が誰かとそんな関係になるなんて想像もつかないもの。


「まぁ、わたしたちも入社してすぐにグループでの新人研修をしていたから、仲間意識が芽生えやすかっただけですし…」


話を逸らそうと思って、リゾットをスプーンで掬いながら微妙に話題を変えてみた。


与えられる課題に共にぶつかり、解決していく過程で、連帯感が生まれるのは当然だ。

そのとき、リーダーシップを発揮していた仲村に惹かれたのも、当然の成り行きだっただろう。


そして、そういうわけで同期同士の結束が強まって、バラバラの部署に割り振られても飲み会を企画して集まるくらいの仲になって。
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