熱愛系エリートに捕まりました
そんな人間味溢れる彼が、わたしと一緒にいたいと言ってくれるのなら…

例え遊びでもお互い楽しめるならいい、と思うのは、自分を正当化したいだけなのかしら。


[空いています。]

[よかった。どこか行きたいところある?なければドライブでもしよう]

[お任せします]


キャラクターが敬礼しているスタンプを押して、一息ついてスマホを閉じた。


「彼氏?」


その言葉にパッと顔を上げると、課の先輩の果穂さんがにやにやしていた。

お昼休みだから、ランチ中だったのだ。

ちなみに今日はB.C.スクエアからはちょっと歩くけど、美味しい定食屋さんに来ている。


「だから違いますって」

「ふーん。ふ〜〜〜ん?」
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