ソラ
活動内容の説明が終わると簡単な自己紹介が行われた。

しかし名前を覚えるのが苦手な私は全く覚えられなかった。



自己紹介が終わると新入生歓迎会の話になった。

明後日の18時50分に駅前集合だそうだ。


相沢さんがそう話し終えると天会は終わりになった。



天会のあとに私とミオは次の教室に向かった。

するとミオは楽しそうに話し出した。

「なんか楽しそーだね!ウチ天サーに入ってよかったかも」


どうやらミオはプラス思考なようだ。
とりあえず私が誘った天サーを気に入ってもらえてよかった。



私とミオが話していると突然一人の男子が話しかけてきた。

「おぅ。確かミオとチサキだろ?」


いきなり呼び捨て?


そう思って彼を見るとどこかで見たような顔だ。

するとミオが彼に答えた。

「そーだよ。藤野くんだよね?」

そう、彼は私たちと同じ天サーの1年生だったのだ。
私は急いで笑顔を作った。

「コースケでいいって。2人は次授業?」

私たちがそうだと答えるとコースケはニヤッと笑い、次は空きコマだと自慢してきた。


大学生になったばかりの私たち1年にとって、空きコマはまだ珍しいものなのだ。


コースケは自慢して気がすんだのか、すぐに行ってしまった。
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