「S」
はじめに。
今でも思い出すんだ。

初めて会ったとき、一目惚れしたあの車……。
ビビビッて電気が走るみたいに身体が痺れて、熱くなったことも。
初めてストリートに行った時の星の綺麗さも、「もっと綺麗な夜空みせたるわ」って言うお前の無邪気な笑顔も。
タイヤの擦れた匂い、唸るみたいなエンジン音と低くて太いマフラー音。
オイルの匂いも、みんなの笑い声も。
初めて埠頭に行ったとき、夜景を見て感動する私を見て「もっと綺麗な穴場一緒に行こうな」って優しい笑顔で言ってくれたあの日のことも。

、、、ねぇ翔稀(しょうき)。
あの頃の私はね、ずっと続くと思ってたあの毎日が。
翔稀とした沢山の約束が今も私の胸を締め付けるんだ。

みんなは元気かな?

まだあの山は走ってるのかな?

あの場所は変わらず夜景が綺麗かな?

翔稀はまだあの車にのってる?

翔稀、元気?

あの頃のあの人たちに会いたい。
ねぇ翔稀。私は今日も翔稀とあの子が大好きだよ。
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