マジカル・リリック~魔法学園の危機!?~
「なんでって・・・。あはυ。」

『あはってなんだよ!あはって!!』


怒鳴るように言うと彼女はむすっとして口をすぼめた。


「逃げ遅れたんだもん。それに私はおまえじゃなくて美咲(ミサキ)!城山(シロヤマ)美咲!」

『あー、はいはい。どうでもいいから下がっててくんね?』

「無理!囲まれてんもん!」


コイツの言葉に周りを見回すと敵5人が俺らをぐるりと囲んでいた。


「なぁ、おまえさん達。学園長さんどこだかしらねぇか?俺の魔獣返されてめっちゃ起こってんだ。」


リーダー格らしい、先ほど叫んでいた男が一歩前に出て話し掛けてくる。


『何勘違いしてるのか知らないですけどあんたの魔獣返したのは俺だぜ?』

「はぁ?馬鹿言ってんじゃねぇぞ、がき。返還魔法には大量の魔力が必要なんだぜ?オタクのくせにしらねぇの。」

『オタクって・・・。そりゃないぜ・・・。』

「でもあんたオタクに見えるわよ?」


隣から煩い奴が口をはさんでくる。


『おまえまで言うなよ!』

「仲間割れはいいけど今の状況わーってんのか?」


リーダー以外の奴が呆れたようにぬかす。


「まあいいや。早くやっちまいましょうぜボス。」

「あぁ。せいぜい本気を出すんだな。」




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