マジカル・リリック~魔法学園の危機!?~
敵の統一性のない攻撃をかわしながら、詠唱する。

詠唱というのは、魔法を使うときに唱えなければいけないものだ。
俺の場合はかなりはしょるが。


『”大気中に集う光の精霊よ 我に刀を授けよ”』


1文も2文もとばした詠唱を終えると、俺の手に光が集まる。
その光はつばの無い刀へと変わった。
俺が雑魚を相手する時にもっとも用いる戦い方だ。
みね打ちで済むから力加減をしなくていい。

刀を反対向きに構えて敵の下に走る。
その勢いのまま鳩尾に肘を打ち、一人目完了。
次の奴に狙いを定めて一瞬で移動し首に刀を落とす。

それからも黙々と敵をやっつけた。

魔法を使おうとしている奴は詠唱が終わる前に気絶させ、捨て身で向かってくる奴には拳を埋めた。

こうして残るはリーダー一人となった。


『お望みどおり全力・・・じゃねえや。10%ぐらいだけど、あんたどうする?』

「っ!」


ようやく目が醒めたのか慌て始めるリーダー。


『見逃すわけにはいかねえよ・・・なっ!』


リーダーの腹に塚を埋め込んだ。
リーダーはそのまま校舎の方へ吹っ飛んでいく。
そいつは校舎もろとも崩れた。


『あーあ。強度上げとけっつったのに・・・。』





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