マジカル・リリック～魔法学園の危機！？～

新たな生活

あの黒魔法使い奇襲から数時間後。
ようやく軍が来た。
軍隊の兵士、数人は目の前に広がる光景に唖然としながらも奴さんを片付けていった。


つか、来るの遅すぎねぇか？


人だかりから少し離れたところでその様子を観察していると、城山がこちらに来た。


「あ、いたいた。探したんだからね！」

『誰も探してくれなんて言ってねぇんだけど。』

「煩い。」


城山は俺が寄りかかっていた大木に同じように寄りかかって顔を俯かせた。
指をもじもじと動かしたり足をプラプラさせている。

どちらも話さず目も合わせないので気まずい空気が流れた。


だからといって俺から話し掛けるなんてしないけど。
めんどくさいし、来たのあっちだし。


軍隊が理事長への聞き込みを終えた頃、漸く口を開いた。


「あ、あのね･･･。」

『何。』

「その･･･！」