マジカル・リリック~魔法学園の危機!?~
『”我此処に返還する者なり 召喚師のもとへ返れ!上級魔獣!”』


魔方陣が白く光り始め、やがて大きくなってゆく。
そして上級魔獣全てを光が包み込んで―――魔獣とともに消えた。


『一件落着っと。』


立ち上がって手をはたく。


さて、どうすっかな。
正体ばれちゃったし。


「白鳥・・・今のって・・・・・・白魔法か?」


名前も知らない担任が少し距離をあけた所から恐る恐る聞いてくる。

白魔法って言うのは白魔法使いのみが使える魔法で、魔法を使うときに発せられる光が白いって言うのが特徴。
そして白魔法使いは黒魔法使いの上の存在で、その存在は幻と言われており、実在しないと教科書にはっきり書いてある。

ちなみに魔法を使うときは自分の属性の光が発せられる。
魔法の属性は生まれたときから決まっていて、火・水・土・風・雷の五種類だ。たまに二つの属性をもった者も生まれてくる。
黒魔法使いは自分の属性に関わらず、黒い光を発する。


そして今俺が出した光は白。
厄介なことになっちゃったなぁ、ほんと。


『はぁ・・・。確かに白魔法ですよ、先生。』


ちょっと軽い感じでいうと周りは衝撃が走ったように静まり、やがてざわざわと小さな声が広がった。




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