独り占めしてもいいですか…?【完】
これ、俺へのアドバイス…だよね?





…全く理解できないんだけど。





ボケッとする俺に西崎は面白そうに笑みを浮かべていた。





「千景くんがあの日のことを思い出したら、全部スムーズに行くと思うんだけどね?」


「はぁ…」


「まっ、頑張って思い出すしかないね。それじゃ、私そろそろ帰るね!またね」





西崎は最後に意味深な発言だけ残し、カフェを出て行ってしまった。





あの日のことを思い出したら…?

あの日ってたぶん、美生がお見舞いに来てくれた日のことだよな?





あの言い方からすると、俺…美生になんかやらかしちゃった?!





でも、美生はあの後なんにも言ってこないし…


それに俺ちゃんと美生に聞いた時、なんにもなかったような口ぶりだったし。





くっそ~気になるのに、思い出せない!





…まぁ、そのうち思い出すか。


もしかしたら西崎のただのからかいかもしれないし。
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