独り占めしてもいいですか…?【完】
美生のこといつに好きになったかなんて覚えていない。





ずっと一緒にいたから、気がついたら好きになってた。





美生を見つける度に、自然と笑顔がこぼれて、ずっと隣にいたいって思ってた。





美生を俺んちに立ち入り禁止にしたのもそれが理由だ。





俺の部屋で二人っきりとか…我慢できる自信がなかった。





…ま、こんなこと絶対美生には言えないけど。





いつかはこの思いを美生に伝えたいとは思ってる。





でも、今までの関係が崩れてしまうと思うと、中々一歩を踏み出すことが出来ない。





美生ともう話せなくなることが、一番怖かった。





「どうしたら、俺のこと男として見てくれるのかな…」





ぼんやりと空を眺めながら呟いた。
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