独り占めしてもいいですか…?【完】
訪問者
***
それは、突然の訪問者だった。
「葵美生ちゃんっている?」
夏休みが空け、帰り支度をしていると見たことのない男の人が教室へとやってきていた。
「私…ですけど」
誰だろう…
ネクタイの色からして…先輩?
教室のドア付近に立つ男の人のもとへ向かうと、私の姿を見て笑顔を浮かべた。
「いきなり呼び出してごめんね。俺は3年生の辻三春-TUJI MIHARU-って言うんだけど」
「は、はい」
見上げるほどに大きい身長。
千景と同じくらい…あるかな?
千景のこげ茶色の髪とは対照的な、茶金がかった髪がキラキラと輝いて見えた。
それは、突然の訪問者だった。
「葵美生ちゃんっている?」
夏休みが空け、帰り支度をしていると見たことのない男の人が教室へとやってきていた。
「私…ですけど」
誰だろう…
ネクタイの色からして…先輩?
教室のドア付近に立つ男の人のもとへ向かうと、私の姿を見て笑顔を浮かべた。
「いきなり呼び出してごめんね。俺は3年生の辻三春-TUJI MIHARU-って言うんだけど」
「は、はい」
見上げるほどに大きい身長。
千景と同じくらい…あるかな?
千景のこげ茶色の髪とは対照的な、茶金がかった髪がキラキラと輝いて見えた。