独り占めしてもいいですか…?【完】
「ちょっと話したいことあるから、一緒に来てもらってもいい?」





辻先輩は胸の前で両手を合わせ、あざとく首を傾げていた。





「美生~帰ろうってお取込み中だった?」


「あ、はるちゃんっ」





その時、帰り支度を終えたはるちゃんが私たちのもとへやってきた。





「美生ちゃんの友達?悪いけど、少し美生ちゃん貸してもらってもいい?」





辻先輩はそう言うと、はるちゃんは少し驚いたような表情を浮かべていた。





「私は別にいいですけど」





はるちゃんはそう言って、疑問の眼差しを私へ向けた。





私だってこの状況、どういうことか分かんないよっ


話したいことってなんだろう…?





とりあえず苦笑いを浮かべるしかなかった。
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