独り占めしてもいいですか…?【完】
辻先輩は何故か不敵な笑みを浮かべ私のことを見ていた。





あれっ…

なんだか、嫌な予感がする。





「じゃあさ、言わない代わりに俺と友達になってよ」





「…友達、ですか?」





「うんっ美生ちゃんのこともっと知りたくなっちゃったからさ」





そう言って無駄にキラキラとした笑顔をみせた。





さっきまでこの笑顔が天使のように見えてたのにっ!

今じゃ、そんな可愛らしいものに見えないよ。





「分かりましたっ私でよければいいですよ」





これで写真のことを内緒にしておいてくれるというならお安い御用だ。





というか、あの写真を見られてしまった時点で私に拒否権はないよね…





「よかった!あっ、あと俺に敬語使わなくていいよ?」
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