独り占めしてもいいですか…?【完】
***千景SIDE





やっとのことで待ち望んだ放課後になった。





美生とどこ行こうかな~


やっぱおしゃれなカフェとかの方が喜ぶかな?





まっ美生の行きたいところでいっか。

…俺は美生がいればどこでもいいし。





とりあえずさっさと準備して、美生のとこ行かないと。





頭の中は美生のことでいっぱいになっていた。





久しぶりの2人きりだ…

…緊張しないといいけど。





そんなことを考えていると、笑顔を浮かべたクラスの女子たちがやってきた。





…なんだか、嫌な予感がする。





「ねえねえ千景くんっこれから勉強教えてよっ」





自慢じゃないけど、こうして放課後女子たちに誘われることはよくある。


というか、ほぼ毎日がそうだ。





「ごめん、今日は美生と帰る用事があるから、また今度でもいい?」





俺はいつも通り申し訳なさそうに謝った。
< 155 / 294 >

この作品をシェア

pagetop