独り占めしてもいいですか…?【完】
***美生SIDE





「あっ…もうこんな時間…」





トイレでぼーっと過ごしていると、いつの間にか最終下校時刻が近づいていた。





流石にもう帰ったよね…?





明日、千景に会うの気まずいなぁ…





そんなことを思いながらゆっくりとトイレを出た。





玄関へと向かっていると、見覚えのある後ろ姿を発見した。





「あれ…三春くん?」





「あっ…美生ちゃんじゃん!」





私の声に反応して三春くんが振り返った。





三春くん…





笑顔を浮かべる三春くんとは対照的に、私は苦笑いを浮かべることしか出来なかった。
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