独り占めしてもいいですか…？【完】

満足そうに笑顔を浮かべる三春くんとは対照的に、私は目を真ん丸にさせポカーンとした表情を浮かべた。





「もしかして気づいてなかった？俺、好きな子には結構積極的なんだけどなぁ」





そう言って三春くんはやれやれといった顔をしていた。





いやいやいやっ…冗談、だよね？





三春くんみたいなすごい人が私なんかを好きになるわけないよ。





私の反応をみてからかってるんじゃ…？





と、三春くんの突然の告白を信じることが出来なかった。





「まぁ、美生ちゃんが千景くんのこと好きってよく分かってるし、二人のこと邪魔するつもり❝今は❞ないから、これからも友達として仲良くしてよ」





三春くんはいつもの笑顔を浮かべ、明るい声でそう言った。





「う、うん…そうだね。私こそ、よろしくね！」