独り占めしてもいいですか…?【完】
千景、怒ってるよね…


でも怒られて当然のことしたんだし、ちゃんと受け入れないといけないよね。





深呼吸をして気持ちを落ち着かせると、緊張した面持ちでメールを開いた。





[美生、何かあった?大丈夫?]





そこには一切怒った様子を見せず、むしろ私のことを心配する優しい文章が書かれていた。





「どうして…」





メールを読んだ途端、申し訳ない気持ちで押し潰されそうになった。






なんで…なんで、千景怒ってないの…


私、千景との約束、勝手に破っちゃったのに。





どうして、私なんかの心配をしてくれるのだろう。





千景の計り知れない優しさに思わず涙が出そうになった。





私は急いで返信画面へ移すと文章を作成した。
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