独り占めしてもいいですか…?【完】
〉〉THREE

嘘つき

翌日





いつもより少し早く家を出た。





そして下駄箱のところで千景が来るのを待っていた。





どうしても朝一番に謝りたかった。


昨日からずっと早く千景に謝りたくて仕方がなかった。





千景、まだ来ないかな。





朝の玄関は沢山の生徒たちが行き交うため、そこで誰かを待つように佇む私は少し目立っていた。





色んな人の視線を浴びる中、待ちきれない気持ちで待っていた。







少ししてイヤフォンをした千景が玄関にみえた。





「千景っ」


「あれっ美生?」





私の姿に気づいてイヤフォンを外すと、驚いた表情をみせていた。
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