独り占めしてもいいですか…?【完】
「千景くんには辻先輩のことや、呼び出されたこととか、ちゃんと話した?」





「ううん…話してない…」





三春くんのことは話す機会がなかったし、呼び出しのことは心配かけたくないから…





「それよっ美生!」


「えっ」





突然はるちゃんを声を大にして言ったのだった。





は、はるちゃん?





目を真ん丸にさせはるちゃんを見た。





「千景くんは心配してるのよっ」


「心配…?」


「そう!まず、誰かも知らない男が急に美生の近くに現れて、それで千景くんも知らない秘密を二人で共有してて、心配しない男がどこにいるのよ!」





はるちゃんはバシッとそう言い放ったのだった。





「そうだよ美生ちゃんっ千景って過保護なとこあるだろ?だから美生ちゃんのこと心配してたんだよっ」
< 199 / 294 >

この作品をシェア

pagetop