独り占めしてもいいですか…?【完】
私、全然気がつかなかった。





だから千景はあの時、あんな顔してたんだ…っ。





「はるちゃん…どうしよう、私…千景に酷いことしちゃった」





どうしてこんなことにも気がつかなかったのだろう。





鈍感すぎて自分が嫌になる。





「大丈夫。明日、千景くんにちゃんと話せば大丈夫だから」


「そうだよ美生ちゃん!千景はそんな器の小さい男じゃないし、話せば分かってくれるから」





二人は落ち込む私をみて励ましてくれた。





はるちゃんと星くんにも、いっつも助けられてばっかりだなぁ。


本当に二人が居てくれてよかった。





「私、ちゃんと千景に全部話してみるよ。二人とも本当にありがとう」





「ちょ、美生ちゃん頭あげてよっ。俺らは美生ちゃんのこと応援してるし、いつでも味方だから!だよな、春那?」
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