独り占めしてもいいですか…?【完】

好きな人

***





翌日、千景との待ち合わせ場所にやってきた。





ちょっと早く着きすぎちゃったかな…?





時計を見ると集合時刻の十分前を差していた。





今日の服装おかしくないよねっ…


何度も何度も鏡で見た来たけど、大丈夫だよね。





膝丈くらいのスカートに白のブラウスを合わせ、無難にカーディガンを羽織ってきた。





「美生っ!」





声のほうへ振り返ると、小走りでこちらへ向かってくる千景がみえた。





「ごめんっ待った?」





息を少し切らせながら、そんなことを言った。





「ううん、今来たとこだから」





なんかこの会話、カップルみたい。





そんなことを思いながら私は笑みを零した。
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