独り占めしてもいいですか…?【完】
そして千景に連れて来られた場所は、最近出来たばかりのパンケーキのお店だった。





あれ、ここのお店って…





「…千景、もしかして私が前ここに行きたいって言ってたから、連れてきてくれたの?」





「んー…そうだっけ?覚えてないよ。それよりほらっ早く中に入ろう」





千景…





私にはわかる。





千景は嘘をつくとき、視線を右下に向ける癖がある。





今だって私の質問に視線を移動させてた。





もしかして、私が元気ないのを心配して連れてきてくれたのかな…?





優しすぎるよ…ばか。





「ほらっ早くこいよ美生!」





「あっ、待ってよっ」





千景…私、期待しちゃうよ…?





千景からどんどん離れられなくなっちゃうよっ…





好きがとまらないよ…千景。
< 25 / 294 >

この作品をシェア

pagetop