独り占めしてもいいですか…?【完】
そして私がパンケーキを食べ終えると、本当に千景が全て奢ってくれて、私たちは店を後にした。





「パンケーキ奢ってくれてありがと」


「いいよこんくらい」


「今度は私がなにか奢るね!」





やっぱ奢ってもらうのは申し訳ないし…


私も千景になにかしてあげたいから!





「ははっいいよ別に。女の子なんだから黙って奢ってもらっとけばいいの」





思わず千景の言葉に胸がドキッと鳴った。





私のこと女の子って言ってくれた…





それだけで嬉しくて、頬を赤らめた。





「…わかった」





少し下を向きながら私はそう言った。





恥ずかしくて千景の顔がみれないよっ





こんな些細なことで顔赤くして…

私、これ以上のことがあったら耐えられるのかな…








そして、いつもの通り私を家まで送り届けてくれると、千景は帰って行った。





さっきまで一緒にいたのに…もう会いたい。





私…相当重症なのかも。
< 27 / 294 >

この作品をシェア

pagetop