独り占めしてもいいですか…?【完】
「あっ千景…!」





千景の姿を見つけ、名前を呼ぼうとすると、女の子たちが千景の周りを囲んだのだった。





その中には早乙女さんの姿もあった。





えっ


どうして、ここにいるんだろう…





少し戸惑いつつも千景のもとへと歩いた。





「千景くんっここで何してるの?」


「みんなでバレーして遊ぼうよ~」


「いやっ…」





女の子たちの勢いに千景は苦笑いを浮かべていた。





どうしよう…私、邪魔…だよね?


でも、練習するって約束してたのは私だし…





その場で立ちずさんでいると、早乙女さんが私の存在に気づいたようだった。





「あら?葵…さんじゃない。こんなところで何してるの?」





「えっと、私はその…」





「あー分かった!もしかして葵さんも私たちと一緒にバレーがしたいんだ!そうでしょ?」





「そうじゃなくて…私は千景と……!」
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