独り占めしてもいいですか…?【完】
「…こんな細いと、誰かに襲われないかって心配になるよ」





「それは、大丈夫だよ…!私なんかを襲うなんて…」





いくら千景でもそれは心配しすぎだよっ


それに私なんかを襲う物好きな人がいるわけないよ。





「…そーゆう無自覚なとこも心配なんだけど」





「え?今、なんて言ったの?」





ぼそっと独り言のように呟かれた言葉が上手く聞こえなかった。





「…なんでもない!よし、練習再開しよ!」





なんだったんだろう…?





…千景も普通だし、ただの独り言だったのかな?





そして、それから1時間ほど練習を続けると、最終下校時刻のチャイムが鳴った。





「もうそんな時間なんだ。なら、帰るか」


「そうだね」
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