独り占めしてもいいですか…?【完】
昔のことを思い出していると、つい口元が緩くなってしまう。





「思い出に浸ってるところ悪いけど、私もそろそろ戻るね。クラスの子の応援に行かないといけないし」





はるちゃんはニヤニヤとした様子で私のことをみていた。





うっ…!またしても、はるちゃんに心を見透かされてしまった…





はるちゃんには透視能力があるのではないかと疑わしく思えてきた。





「分かったよ!色々ありがとね」


「いえいえ!それじゃ、ゆっくり休んでね」





はるちゃんは笑顔で手を振ると、保健室を後にした。





本当は応援行きたかったけど…仕方ないよね。





これ以上みんなに心配かけるわけにはいかないし、今日は大人しく保健室にいよう。





眠気も襲ってきたため、再びベットへ横になると、眠りについたのだった。
< 74 / 294 >

この作品をシェア

pagetop