独り占めしてもいいですか…?【完】
***





眠りについてから数時間ほど経った。





時計を確認するとお昼過ぎになっていた。





もうリレーって終わっちゃったのかな。





応援に行けないことは分かってるけど、それでもやっぱり気になるなぁ。





上半身を起こし、窓の外をぼーっと眺めた。





すると、保健室のドアが開く音が聞こえてきた。





「あれ…美生ちゃん?」





「…あっ星くん」





ドアの先には星くんの姿があったのだ。





星くんは保健室の中へ入ると、私のほうへとやってきた。
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