独り占めしてもいいですか…?【完】
「美生ちゃんがいてびっくりしたよ!どうかした?」





「実は…」





私は星くんにこうなった経緯を説明した。





「なるほどね~それは大変だったね」


「うん…自業自得なんだけどね」





私はそう言って苦笑いをした。





「そういえば、星くんはどうしてここに?」





確か星くんもリレーに出るんだよね。





ここに来たってことは、やっぱ終わっちゃったのかな。





「あっ忘れてた!足をちょっと擦りむいちゃって、絆創膏をもらいにきたんだよね」





星くんはそう言うと保健室の戸棚をごそごそと探し始めた。
< 76 / 294 >

この作品をシェア

pagetop