独り占めしてもいいですか…?【完】
「ここなら春那も千景もよく見えると思うよ」





「ありがとう星くんっ」





みんなにバレないようこっそり応援しないとね。





「それじゃ、俺もう行くね!」


「うん!星くんも頑張ってね!」





星くんに笑顔で手を振ると、はるちゃんの姿を探した。





女子のリレーが先に始まるもんね。

てことは、はるちゃんがどこかにいるはず。





キョロキョロとリレーの選手がいるところを探すと、その中にはるちゃんの姿を発見した。





あっ!はるちゃんだ!

あの場所にいるってことは、アンカー?





すごっ…

千景もアンカーって言ってたし、二人とも運動神経いいなぁ。





そんなことを思っていると、スタートのピストル音が鳴った。





第一走者が勢いよく走り始めたのだった。
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