独り占めしてもいいですか…？【完】

そして歓声が鳴りやまないまま、スタートのピストルが鳴ったのだった。





そういえば星くんはどこにいるんだろう。





キョロキョロと探すと、千景と同じアンカーのところにいるのを発見した。





えっ星くんもアンカーなのっ？





てことは、千景と星くん一緒に走るんだ…





なんか私まで緊張してきちゃった。





第一走者はみな互角の走りを見せていたが、二走者目で私たちのクラスはバトンミスがあり、他のチームと差がつけられてしまった。





うわぁ…どんどん差が開いちゃうよ！

みんなっ頑張って！





私は祈るような思いで必死に応援をしていた。





そしてそのまま差は若干縮まったものの、一番最後に千景へとバトンが渡ったのだった。





今のところ1位は星くんだった。


星くんとの距離はかなり差があった。