独り占めしてもいいですか…?【完】
「俺と千景の勝負もいい感じだったんだけどな~結局最後に千景に抜かされたし」





「てか星がそんなに足が速いなんて知らなかったんだけど」





「ま~今まで本気出したことなかったからね~今回はまじで千景に勝つつもりだったからさ」





そう言って星くんは少し悔しそうな表情を浮かべていた。





「まっ、俺に勝つにはまだ100年早いってことかな」


「くっそ!千景のくせして~!」


「ちょっ、おい!やめろって星」





二人は仲良さげにじゃれ合っていた。





そんな二人を私たちは少し呆れながらも、くすくすと笑いながら見ていた。





それから暫く体育祭の話で盛り上がると、いつの間に夜になってしまっていた。





まだ話し足りなかったが、時間も遅いため、私たちはファミレスを一緒に出ると、それぞれの家へと帰った。





千景との帰り道、話題はリレーの話になった。
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