独り占めしてもいいですか…?【完】
〉〉TWO

二人の距離

***





体育祭も終わり、半月ほど学校へ通うと、あっという間に夏休みに突入していた。





毎日、うるさいくらいのセミの声が聞こえ、太陽が元気よく顔を出していた。





そんな本日はお家に、はるちゃんが遊びにやってきていた。





「あ~もうっ!なんでこんなに暑いわけ!?」


「夏だから…?」


「も~夏は暑いから嫌~それに部活のせいでちょっと焼けちゃったし」





そう言うはるちゃんの肌は前より少し焼けているようだった。





「陸上は外だもんね」


「それに比べて美生…真っ白で綺麗な肌っ羨ましいわ」





そうかな?

暑くてあんまり外に出ないから、焼けてないだけかも。





私は健康的な色したはるちゃんのほうが羨ましい…


なんか私、白すぎて病弱みたいだもんっ





「もう夏休みも半分終わったけど、千景くんとは会ってるの?」





「ううん、実は終業式以来会ってなくて…」
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