最後にあなたの唇を
「ちゃんと修斗さんと会話しなよ。後悔したって遅いんだからね?」
千賀子の強い押しもあってか、修斗に私の"好き"を伝えなきゃと気持ちが焦ってくる。
「…うん、そうする」
言う。
絶対絶対、修斗に好きだって伝えるんだ。
やっと意気込んだ私に、千賀子は笑って「頑張れ」と言ってくれた。
カッコよくて、優しくて。
でも冗談も言って、そして少し意地悪で。
そんな修斗の全部が大好きなんだ。
早く、早く修斗に会いたい。
午後の講義が終わるのがいつも以上に長く感じた。