こちら、メディア検閲科
カフェを後にした俺たちは、ふたたび海遊館のトンネルをくぐり抜け、
学部ビルに戻った。
辰岡さんが出て右側の、他よりもうんと高いビルを顎でしゃくる。
「あそこが社会学部の棟よ。私たちは今からあの建物の上層部まで、エントランスにあるエレベーターに乗って行くの。
一階は自動販売機しかないので説明は省くわね。」
社会学部の棟を前に、辰岡さんは入り口の隣にある指紋認証を行う。
ピー、と音が鳴り、『tatsuoka』とローマ字が見える。
名前の方は手元で見えなかった。
青色に認証機のパネルが点滅すると、ガーと入り口のシャッターが上がり、自動ドアが現れる。
俺たちはそのまま入っていった。
辰岡さんが言った通り、そこはパーキングエリアみたいに両サイドに沢山自動販売機が並べてある。
ただその中身がお菓子だったり、温かい飲み物だったり、日用品だったり、乾電池だったりと充実している。
唖然としていると、斎藤君、とエレベーターの下ボタンを押す辰岡さんに呼ばれた。
「各エレベーターはスカイツリーに設置されている超高速型を採用しているわ。
おいて行くわよ。」
俺はあわてて我に帰り、開いたエレベーターの室内に飛び込んだ。
二人もそれに吹き出しながら乗り込んで、
8階のボタンを押す。
扉が閉じて、10秒も経たずに8階とエレベーターのパネルに映し出された。
扉がまた開く。ドキドキしている。
学部ビルに戻った。
辰岡さんが出て右側の、他よりもうんと高いビルを顎でしゃくる。
「あそこが社会学部の棟よ。私たちは今からあの建物の上層部まで、エントランスにあるエレベーターに乗って行くの。
一階は自動販売機しかないので説明は省くわね。」
社会学部の棟を前に、辰岡さんは入り口の隣にある指紋認証を行う。
ピー、と音が鳴り、『tatsuoka』とローマ字が見える。
名前の方は手元で見えなかった。
青色に認証機のパネルが点滅すると、ガーと入り口のシャッターが上がり、自動ドアが現れる。
俺たちはそのまま入っていった。
辰岡さんが言った通り、そこはパーキングエリアみたいに両サイドに沢山自動販売機が並べてある。
ただその中身がお菓子だったり、温かい飲み物だったり、日用品だったり、乾電池だったりと充実している。
唖然としていると、斎藤君、とエレベーターの下ボタンを押す辰岡さんに呼ばれた。
「各エレベーターはスカイツリーに設置されている超高速型を採用しているわ。
おいて行くわよ。」
俺はあわてて我に帰り、開いたエレベーターの室内に飛び込んだ。
二人もそれに吹き出しながら乗り込んで、
8階のボタンを押す。
扉が閉じて、10秒も経たずに8階とエレベーターのパネルに映し出された。
扉がまた開く。ドキドキしている。