笑顔と猫とどんぶらこ~フーテンさきの歌紀行~
「さきさん、水樹さんにメールを送りたいので、スマホの電源を入れてもいいですか?」
眠る準備を済ませたまなちゃんが、あたしに聞いてきた。
「いいに決まってるよ」
あたしは快諾した。旅のルールの中に、スマホを使ってはいけないというルールはないし、まなちゃんの嬉しい気持ちがよくわかるから。
「OKしてくれて、どうもありがとうございます。それでは、水樹さんにメールを送ってみますね」
嬉しそうな声で言ったまなちゃんは、スマホの電源を入れて文字を入力し始めた。
いったいどんなことを書いているのだろう。あたしだったら。おっと、危ないところだった。
「あ、水樹さんから、お返事のメールが来ました」
薄暗いテントの中で、明るいスマホの画面に夢中になっているまなちゃん。嬉しい気持ちが十分に伝わってくる。なんだかあたしも嬉しい。
旅先での出会いと恋。
まなちゃんは東京住まい。水樹くんは新潟住まい。もし、まなちゃんと水樹くんが付き合ったとしたら、遠距離恋愛になってしまう。でも、お互いに心が通じ合っていれば、どんなに離れていても距離は関係ない。空は繋がっているんだから。
まなちゃんと水樹くんを結びつけたあたし。まるで寅さんになったような気分。
「あはっ」
まなちゃんと水樹くんは、どんなやり取りをしているのだろう。スマホの画面を見つめながら、可愛らしい笑い声を上げたまなちゃんを見ていて、あたしも素敵な人と出会えたらいいなって思った。
運命の出会いは突然訪れる。おっと、歯を磨くのを忘れていた。
眠る準備を済ませたまなちゃんが、あたしに聞いてきた。
「いいに決まってるよ」
あたしは快諾した。旅のルールの中に、スマホを使ってはいけないというルールはないし、まなちゃんの嬉しい気持ちがよくわかるから。
「OKしてくれて、どうもありがとうございます。それでは、水樹さんにメールを送ってみますね」
嬉しそうな声で言ったまなちゃんは、スマホの電源を入れて文字を入力し始めた。
いったいどんなことを書いているのだろう。あたしだったら。おっと、危ないところだった。
「あ、水樹さんから、お返事のメールが来ました」
薄暗いテントの中で、明るいスマホの画面に夢中になっているまなちゃん。嬉しい気持ちが十分に伝わってくる。なんだかあたしも嬉しい。
旅先での出会いと恋。
まなちゃんは東京住まい。水樹くんは新潟住まい。もし、まなちゃんと水樹くんが付き合ったとしたら、遠距離恋愛になってしまう。でも、お互いに心が通じ合っていれば、どんなに離れていても距離は関係ない。空は繋がっているんだから。
まなちゃんと水樹くんを結びつけたあたし。まるで寅さんになったような気分。
「あはっ」
まなちゃんと水樹くんは、どんなやり取りをしているのだろう。スマホの画面を見つめながら、可愛らしい笑い声を上げたまなちゃんを見ていて、あたしも素敵な人と出会えたらいいなって思った。
運命の出会いは突然訪れる。おっと、歯を磨くのを忘れていた。