笑顔と猫とどんぶらこ~フーテンさきの歌紀行~
「君たちは、兄弟なの?」
「はい。兄弟です」
「そうだったんだ。あたしの名前は佐藤さきで、この子の名前はまなちゃんだよ」
「さきさんとまなちゃんさんですね。改めまして、どうぞよろしくです」
「あたしたちこそ、よろしくね」
出会いの数だけ自己紹介の数がある。んんー、日本海。
「さきさん、私たちも清掃活動をしませんか?」
怖がっていた様子のまなちゃんは、稲二郎くんと麦三郎くんの穏やかな表情を見て安心したのだと思う。
「うん。海水浴を楽しんでいるばかりじゃなくて、掃除しないとね」
あたしは快く返事をした。
「それでは、拾ったゴミを、このビニール袋に入れてください」
日本海に沈んでいく夕日の光を背に、稲二郎くんがにっこりと微笑みながら、あたしとまなちゃんに半透明のビニール袋を手渡してくれた。
「今日も頑張ろうぜ!」
「おう!」
砂浜に落ちているゴミを拾い始めた稲二郎くんと麦三郎くんの様子を見ていて、人は誰でも優しい心を持っている。とあたしは思った。
「はい。兄弟です」
「そうだったんだ。あたしの名前は佐藤さきで、この子の名前はまなちゃんだよ」
「さきさんとまなちゃんさんですね。改めまして、どうぞよろしくです」
「あたしたちこそ、よろしくね」
出会いの数だけ自己紹介の数がある。んんー、日本海。
「さきさん、私たちも清掃活動をしませんか?」
怖がっていた様子のまなちゃんは、稲二郎くんと麦三郎くんの穏やかな表情を見て安心したのだと思う。
「うん。海水浴を楽しんでいるばかりじゃなくて、掃除しないとね」
あたしは快く返事をした。
「それでは、拾ったゴミを、このビニール袋に入れてください」
日本海に沈んでいく夕日の光を背に、稲二郎くんがにっこりと微笑みながら、あたしとまなちゃんに半透明のビニール袋を手渡してくれた。
「今日も頑張ろうぜ!」
「おう!」
砂浜に落ちているゴミを拾い始めた稲二郎くんと麦三郎くんの様子を見ていて、人は誰でも優しい心を持っている。とあたしは思った。