笑顔と猫とどんぶらこ~フーテンさきの歌紀行~
「ピポピポ星は、どこにあるんですか?」
まなちゃんが小早川くんに尋ねた。
「地球から、八十二億光年離れたところにあります」
小早川くんは淡々とした表情で答えた。
「そんなに遠い星から、どうやって地球まで来たんですか?」
「教えられません」
「どうしてですか?」
「あなた方、地球人に教えてしまったら、とんでもないことになるからです」
「とんでもないことといいますと、具体的にはどういうことですか?」
「あなた方、地球人は、とても凶暴な種族なので、空間を瞬間的に移動できる方法を教えてしまったら、平和な星が侵略されてしまうからです」
「私たちは地球人は、凶暴な種族ではありませんし、侵略なんかしませんよ」
「未だに戦争をしている国があるのに、絶対に侵略しないと言い切れますか?」
「…………絶対にとは言い切れません」
まなちゃんはちょっと間を置いてから答えた。
「そうでしょう。なので、あなた方、地球人には教えられないのです」
小早川くんの言っていることはわからなくもない。
この地球上には、未だに戦争をしている国があるし、お金が大好きな強欲な人間がいっぱいいる。
地球の資源が枯渇したら、新たな資源を求めて、平和な星を侵略してしまう可能性がないとは言い切れない。
「ピポピポ星は、戦争をしている国はないんですか?」
「我々の星は、とても平和な星です。人類が誕生してから、三億八千万年になりますが、戦争は、一度も起こったことがありません」
「空間を瞬間的に移動できる技術を持っているということは、高度な文明を持っているということですよね? 戦争をしないで、どうやって文明が発展したんですか?」
「好奇心によって、文明が発展したのです」
「好奇心ですか……」
まなちゃんが小早川くんに尋ねた。
「地球から、八十二億光年離れたところにあります」
小早川くんは淡々とした表情で答えた。
「そんなに遠い星から、どうやって地球まで来たんですか?」
「教えられません」
「どうしてですか?」
「あなた方、地球人に教えてしまったら、とんでもないことになるからです」
「とんでもないことといいますと、具体的にはどういうことですか?」
「あなた方、地球人は、とても凶暴な種族なので、空間を瞬間的に移動できる方法を教えてしまったら、平和な星が侵略されてしまうからです」
「私たちは地球人は、凶暴な種族ではありませんし、侵略なんかしませんよ」
「未だに戦争をしている国があるのに、絶対に侵略しないと言い切れますか?」
「…………絶対にとは言い切れません」
まなちゃんはちょっと間を置いてから答えた。
「そうでしょう。なので、あなた方、地球人には教えられないのです」
小早川くんの言っていることはわからなくもない。
この地球上には、未だに戦争をしている国があるし、お金が大好きな強欲な人間がいっぱいいる。
地球の資源が枯渇したら、新たな資源を求めて、平和な星を侵略してしまう可能性がないとは言い切れない。
「ピポピポ星は、戦争をしている国はないんですか?」
「我々の星は、とても平和な星です。人類が誕生してから、三億八千万年になりますが、戦争は、一度も起こったことがありません」
「空間を瞬間的に移動できる技術を持っているということは、高度な文明を持っているということですよね? 戦争をしないで、どうやって文明が発展したんですか?」
「好奇心によって、文明が発展したのです」
「好奇心ですか……」