笑顔と猫とどんぶらこ～フーテンさきの歌紀行～

「はい。好奇心です。それでは、わかりやすいように宇宙を例に例えてみます。ピポピポ星からも、いろんな色の星が見えます。あの星に行ってみたい。では、どうすれば行けるのか。そこから全てが始まるのです。みんなで話し合って知恵を出し合い、遠い星に行くための方法を考えて、研究に研究に重ねて、空間を瞬間的に移動できる方法を見つけたのです。なので、戦争をしなくても、好奇心が旺盛ならば、文明が発展していくわけです。ピポピポ星は、地球より遥かに文明が発展しています。宇宙はとても広いのです。いろんな生命がいます。何事も地球を基準に考えてはいけません」
「なるほど」
　まなちゃんが頷いている。

　頭の悪いあたしはイマイチ理解できなかったけど、頭の良いまなちゃんは理解した様子。

　難しい話は面白くもなんともないので、あたしは強引に話題を変えることにした。