笑顔と猫とどんぶらこ~フーテンさきの歌紀行~
「話は戻るけど、小早川くんは、どうして竹やぶに入ったの?」
「流しソーメンをしようと思ったんです」
「ああ、それで、竹を切るために竹やぶに入ったんだね」
「はい。そうです。この竹やぶの所有者のおじさんに竹を切る許可を得ていますし、ソーメンも麺つゆも薬味も買ってあります。よかったら、僕と一緒に流しソーメンをしませんか?」
小早川くんが笑顔で誘ってきた。
「別にいいけど。まなちゃん、小早川くんと一緒に流しソーメンをしてみる?」
「はい! みんなで流しソーメンをしましょう!」
「それでは、竹を切りますね」
嬉しそうな顔で言った小早川くんは、周囲を警戒するような仕草を見せながら竹やぶに入っていき、地面に落ちている鉈を拾って、長くて太い竹を切り始めた。
「竹を運ぶのを手伝ってもらえませんか?」
「いいよ」
「いいですよ」
小早川くんが切り倒した三本の竹を、みんなで担いで竹やぶの所有者の民家の庭まで運んだ。
言いだしっぺの小早川くんは、竹を割る係。
あたしとまなちゃんは、竹の節を取る係。
みんなで力を合わせて流しソーメンの台を作った。
全長は、二十メートルくらい。傾斜の角度は、十度くらい。かなり本格的な流しソーメンの台。
ソーメンを食べるだけなのに、ここまでする必要があるのか。普通に食えばいいだろ。などと冷めたことを言ってはいけない。流しソーメンは夏の風物詩。せっかくみんなで流しソーメンの台を作ったのだから、おもいっきり楽しまなければならない。
「流しソーメンをしようと思ったんです」
「ああ、それで、竹を切るために竹やぶに入ったんだね」
「はい。そうです。この竹やぶの所有者のおじさんに竹を切る許可を得ていますし、ソーメンも麺つゆも薬味も買ってあります。よかったら、僕と一緒に流しソーメンをしませんか?」
小早川くんが笑顔で誘ってきた。
「別にいいけど。まなちゃん、小早川くんと一緒に流しソーメンをしてみる?」
「はい! みんなで流しソーメンをしましょう!」
「それでは、竹を切りますね」
嬉しそうな顔で言った小早川くんは、周囲を警戒するような仕草を見せながら竹やぶに入っていき、地面に落ちている鉈を拾って、長くて太い竹を切り始めた。
「竹を運ぶのを手伝ってもらえませんか?」
「いいよ」
「いいですよ」
小早川くんが切り倒した三本の竹を、みんなで担いで竹やぶの所有者の民家の庭まで運んだ。
言いだしっぺの小早川くんは、竹を割る係。
あたしとまなちゃんは、竹の節を取る係。
みんなで力を合わせて流しソーメンの台を作った。
全長は、二十メートルくらい。傾斜の角度は、十度くらい。かなり本格的な流しソーメンの台。
ソーメンを食べるだけなのに、ここまでする必要があるのか。普通に食えばいいだろ。などと冷めたことを言ってはいけない。流しソーメンは夏の風物詩。せっかくみんなで流しソーメンの台を作ったのだから、おもいっきり楽しまなければならない。