笑顔と猫とどんぶらこ~フーテンさきの歌紀行~
「にゃあ」
道端に座り込んだまま、焼き鳥の缶詰をやけ食いしていたとき、どこからか、猫の鳴き声が聞こえてきた。
こんな何もないところに猫がいるのかと、立ち上がって周囲を見回してみたところ、一匹の猫の姿が視界に入った。
焼き鳥の缶詰の匂いに惹かれてきたのだろうか。茶トラ模様の猫がそろりそろりと歩いて、あたしの方に近づいてくる。
「お腹が減ってるの?」
あたしが話し掛けた途端に、茶トラ模様の猫は立ち止まった。
にらめっこしましょう♪ あっぷっぷ♪
いきなり、にらめっこの歌を歌ったあたしのことを警戒しているのだろうか。焼き鳥の缶詰を見せても、茶トラ模様の猫はその場にじっとしたままで、あたしに近づいてこようとしない。
動物との出会いも第一印象が大事。さっきのことは忘れて、笑顔にならなければならない。
「何もしないから大丈夫だよ。こっちにおいで」
あたしの笑顔を見て警戒心が緩んだのだろうか。茶トラ模様の猫は逃げようとはせず、そろりそろりと歩いて、あたしに近寄ってきた。
野良猫なのだろうか。首輪も鈴もつけられていなくて、体が痩せ細っている。
道端に座り込んだまま、焼き鳥の缶詰をやけ食いしていたとき、どこからか、猫の鳴き声が聞こえてきた。
こんな何もないところに猫がいるのかと、立ち上がって周囲を見回してみたところ、一匹の猫の姿が視界に入った。
焼き鳥の缶詰の匂いに惹かれてきたのだろうか。茶トラ模様の猫がそろりそろりと歩いて、あたしの方に近づいてくる。
「お腹が減ってるの?」
あたしが話し掛けた途端に、茶トラ模様の猫は立ち止まった。
にらめっこしましょう♪ あっぷっぷ♪
いきなり、にらめっこの歌を歌ったあたしのことを警戒しているのだろうか。焼き鳥の缶詰を見せても、茶トラ模様の猫はその場にじっとしたままで、あたしに近づいてこようとしない。
動物との出会いも第一印象が大事。さっきのことは忘れて、笑顔にならなければならない。
「何もしないから大丈夫だよ。こっちにおいで」
あたしの笑顔を見て警戒心が緩んだのだろうか。茶トラ模様の猫は逃げようとはせず、そろりそろりと歩いて、あたしに近寄ってきた。
野良猫なのだろうか。首輪も鈴もつけられていなくて、体が痩せ細っている。