笑顔と猫とどんぶらこ~フーテンさきの歌紀行~
透き通った青空に黄金色の落ち葉が舞う中、ちゃとらんと一緒に歩き続けて、函館を出発してから、二十一日目にして、北海道の北の拠点、旭川に着いた。
久しぶりの大きな街。食欲旺盛なちゃとらんの食費も稼がなければならないので、旭川駅前で路上ライブを行うことにした。
あたしもちゃとらんもちょっと薄汚れている。
「あたしがいいって言うまで、声を出したらダメだよ」
「にゃあ」
リュックサックの荷物をコインロッカーに入れて、ちゃとらんをリュックサックの中に入れた。
久しぶりにネカフェに入り、ちゃとらんと一緒にシャワーを浴びた。
猫は水浴びが嫌いというけど、ちゃとらんは気持ち良さそうにシャワーを浴びている。
「さっぱりしたね。気持ち良かった?」
「にゃあ」
見違えるように綺麗になったちゃとらん。ついこないだまで野良猫だったとは思えないほどの凛々しさ。
「今からここで歌を歌うから、ちゃとらんは、あたしの横に座っててね」
「にゃあ」
いつものようにココアの缶を置いて、ギター演奏を始めたところ、あたしの真横に座っているちゃとらんが歌い始めた。
にゃあ♪ にゃあ♪ にゃにゃにゃにゃん♪ にゃにゃにゃにゃあ♪ にゃんにゃんにゃにゃにゃん♪ にゃあ♪ にゃあ♪ にゃにゃにゃにゃあ♪
ギターのリズムに合わせて歌を歌う猫。非常に珍しいのだと思う。あたしとちゃとらんの周りに、あっという間に人だかりが出来た。
ちゃとらんの写メを撮っている女子高生。笑顔で手拍子を送ってくれるおばさん。不思議そうな顔でちゃとらんを見つめている小さな女の子とママさん。
あたしの路上ライブの観客は、いつも男性ばかりだけど、この日の路上ライブは、小さな子供からお年寄りまで、老若男女問わず、いろんな人が集まってくれた。
久しぶりの大きな街。食欲旺盛なちゃとらんの食費も稼がなければならないので、旭川駅前で路上ライブを行うことにした。
あたしもちゃとらんもちょっと薄汚れている。
「あたしがいいって言うまで、声を出したらダメだよ」
「にゃあ」
リュックサックの荷物をコインロッカーに入れて、ちゃとらんをリュックサックの中に入れた。
久しぶりにネカフェに入り、ちゃとらんと一緒にシャワーを浴びた。
猫は水浴びが嫌いというけど、ちゃとらんは気持ち良さそうにシャワーを浴びている。
「さっぱりしたね。気持ち良かった?」
「にゃあ」
見違えるように綺麗になったちゃとらん。ついこないだまで野良猫だったとは思えないほどの凛々しさ。
「今からここで歌を歌うから、ちゃとらんは、あたしの横に座っててね」
「にゃあ」
いつものようにココアの缶を置いて、ギター演奏を始めたところ、あたしの真横に座っているちゃとらんが歌い始めた。
にゃあ♪ にゃあ♪ にゃにゃにゃにゃん♪ にゃにゃにゃにゃあ♪ にゃんにゃんにゃにゃにゃん♪ にゃあ♪ にゃあ♪ にゃにゃにゃにゃあ♪
ギターのリズムに合わせて歌を歌う猫。非常に珍しいのだと思う。あたしとちゃとらんの周りに、あっという間に人だかりが出来た。
ちゃとらんの写メを撮っている女子高生。笑顔で手拍子を送ってくれるおばさん。不思議そうな顔でちゃとらんを見つめている小さな女の子とママさん。
あたしの路上ライブの観客は、いつも男性ばかりだけど、この日の路上ライブは、小さな子供からお年寄りまで、老若男女問わず、いろんな人が集まってくれた。