笑顔と猫とどんぶらこ~フーテンさきの歌紀行~
「綺麗な夕焼けだね」
「にゃあ」
ちゃとらんも夕焼けの美しさがわかるのかもしれない。うっとりとした眼差しで空を見つめている。
オレンジ色、赤色、ピンク色、黄色、紫色、水色、青色、群青色。一度にいろんな色が楽しめる美しい夕焼け空。この世界は本当に美しくて素晴らしい。改めて実感できた今日この頃。
「お腹が減ったね。何か食べに行こうか」
「にゃあ」
宗谷岬からの夕焼けを目に焼き付けた後、ちゃとらんと一緒に食堂に入って、二人席に座った。
「にゃあ、にゃあ、にゃあ」
あたしの真向かいの椅子に立って、前足をテーブルに乗せて、長い尻尾をふりふりしているちゃとらん。本当に可愛らしい猫。デジカメを売らなければよかったと後悔する今日この頃。
「かんぱーい!」
「にゃんぱーい!」
「今、にゃんぱーいって言った?」
「にゃにゃにゃん」
あたしは生ビール。ちゃとらんは牛乳。今夜は無礼講。ちゃとらんと一緒にどんちゃん騒ぎ。
「いっぱい飲んで、いっぱい食べてね」
「にゃあ、にゃあ、にゃあ」
出会ったときは痩せ細っていたちゃとらんだけど、栄養バランスの取れたキャットフードも食べてくれるようになったので、出会ったときと比べて、かなり太った。見るからに健康そう。
ささやかなパーティーを楽しんだ後、宗谷岬公園の一角にテントを張って、LEDランタンの灯りを点して、作詞作曲用のノートを開いた。
「ねえねえ、ちゃとらん。あのときはどうだったっけ?」
「にゃあ、にゃあ、にゃにゃにゃにゃん」
「ああ、そっかそっか。やっと思い出したよ。あのときはああだったね」
薄暗いテントの中で、函館から宗谷岬までの旅の出来事を細かく綴り、あたしが主人公の物語を書いてくれているまなちゃん宛の手紙を書いた。
テントから出て、ちゃとらんと一緒に夜道を歩き、良い作品に仕上がりますようにと願いを込めながら、宗谷岬郵便局のポストに投函した。
「にゃあ」
ちゃとらんも夕焼けの美しさがわかるのかもしれない。うっとりとした眼差しで空を見つめている。
オレンジ色、赤色、ピンク色、黄色、紫色、水色、青色、群青色。一度にいろんな色が楽しめる美しい夕焼け空。この世界は本当に美しくて素晴らしい。改めて実感できた今日この頃。
「お腹が減ったね。何か食べに行こうか」
「にゃあ」
宗谷岬からの夕焼けを目に焼き付けた後、ちゃとらんと一緒に食堂に入って、二人席に座った。
「にゃあ、にゃあ、にゃあ」
あたしの真向かいの椅子に立って、前足をテーブルに乗せて、長い尻尾をふりふりしているちゃとらん。本当に可愛らしい猫。デジカメを売らなければよかったと後悔する今日この頃。
「かんぱーい!」
「にゃんぱーい!」
「今、にゃんぱーいって言った?」
「にゃにゃにゃん」
あたしは生ビール。ちゃとらんは牛乳。今夜は無礼講。ちゃとらんと一緒にどんちゃん騒ぎ。
「いっぱい飲んで、いっぱい食べてね」
「にゃあ、にゃあ、にゃあ」
出会ったときは痩せ細っていたちゃとらんだけど、栄養バランスの取れたキャットフードも食べてくれるようになったので、出会ったときと比べて、かなり太った。見るからに健康そう。
ささやかなパーティーを楽しんだ後、宗谷岬公園の一角にテントを張って、LEDランタンの灯りを点して、作詞作曲用のノートを開いた。
「ねえねえ、ちゃとらん。あのときはどうだったっけ?」
「にゃあ、にゃあ、にゃにゃにゃにゃん」
「ああ、そっかそっか。やっと思い出したよ。あのときはああだったね」
薄暗いテントの中で、函館から宗谷岬までの旅の出来事を細かく綴り、あたしが主人公の物語を書いてくれているまなちゃん宛の手紙を書いた。
テントから出て、ちゃとらんと一緒に夜道を歩き、良い作品に仕上がりますようにと願いを込めながら、宗谷岬郵便局のポストに投函した。