笑顔と猫とどんぶらこ~フーテンさきの歌紀行~
「本当に反省してるのか?」
「は、はい。失礼なことを言って、大変申し訳ありませんでした」
 おっぱい好きな変態クソハゲセクハラおやじは、涙目を浮かべながら、あたしに向かって頭を下げた。

 どうやら反省しているようだ。

「きつく言ってごめんね。おっぱいはダメだけど、お尻なら、ちょっと触っていいよ」
 あたしは情にもろいところがある。

「本当に触っていいんですか?」
 おっぱい好きな中年おやじが驚いた顔で聞いてきた。
 
 触るのかよ! 普通は断るだろ! 常識を考えろよ! みんなが見てるだろ! などと言ってはいけない。触っていいよ。と言ったからには、触らせないといけない。

「いいよ。触りな」
 あたしは後ろを向いて、お尻を軽く突き出した。

「そ、それでは、ちょっとだけ触らせていただきます」
 おっぱい好きな中年おやじの手がお尻に触れた。
 
 ああーん、ああーん、みんなが見てる。感じちゃううう。もっといっぱい触って。などと言ってはいけない。どんなに気持ち良くても、人前では我慢しないといけない。
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